京三郎便り、嘉穂劇場2
2015年09月28日
嘉穂劇場の続きです!
1枚目
舞台裏になります。
天井は竹を組んだ簀になっています。
回り舞台、せり穴、も完備しています。 大道具さん曰く、間口・奥行から言って南座と同じくらいの大きさだろう。とのことでした。
2枚目
同じく舞台裏の綱場という場所です。
この綱の先にバトンと呼ばれる棒が吊って有ります。
そのバトンに書き割という背景や道具、照明を吊るわけです。
嘉穂劇場では完全なる人力で、4・5人の力で引っ張り上げたそうです。
3枚目
二階楽屋内です。
昭和レトロ?です。
4枚目
なんの御札かわかりますか?
この劇場の外扉という扉に貼って有ります。
答えは泥棒よけの御札です!
大泥棒石川五右衛門が処刑されたといわれる日にちを書き、
屋根や天井裏から入り込んだ泥棒に見やすい様に逆さまに張り付けます。
この処刑された日には諸説あり、”二十五日”でなく”二十二日”のほうが一般的だそうです。
大先輩、天下の大泥棒石川五右衛門でさえ捕まって処刑されてしまうのだから、あなたも泥棒なんて止しなさい!
という戒め・教訓の意味があるらしいです。
嘉穂劇場に出演した昔の歌舞伎役者がこの泥棒よけを教えていったとのことです。
ちなみに、
本日無事「古典への誘い」千穐楽を迎えることができました。
皆さま有難う御座いました!
廣松さんは引き続き「JAPAN THEATER」公演、
わたくし京三郎は大阪松竹座「阿弖流為」に出演致します!
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